ARITA NO KATACHI

2016年に創業400年を迎えた有田焼。
このメモリアルイヤーを契機に、佐賀県庁の主導により様々なプロジェクトが展開されてきた。
この展示は、東京ミッドタウンにおけるそれら複数のプロジェクトの集大成的展示である。
 
「アリタノカタチ」という展示名称から想起される物として、有田焼を生み出す"型"に注目した。
窯元の工場を訪れると、これまで製作してきた様々な器の石膏型が堆く積まれた光景に出会う。
この光景を展示空間として再現、来場者が窯元の工場に迷い込んだような空間となる事を目指した。
 
型を積み上げる上で、実際の石膏型ではなく、発泡スチロールで再現した石膏型の形状を積み上げることにした。
発泡スチロールは、石膏型を再現したオリジナルの金型で、量産している。
つまり、空間を構成する要素がたった一つの金型だけで製作された空間である。
カタチだけが存在する発泡スチロールの型は、工場の光景を気配としてもたらし、それ以外の主張をしない。
そんな特徴が、展示品が放つ繊細な造形や色彩を引き立て、より一層際立たせる空間の質を創り上げる事に貢献する。
たった一つの金型で量産された"型"で空間を構成しているため、ローコストである事も魅力である。
 
高品位な器を世界に届けてきた有田焼の歴史、多様な形状の器を生み出してきた有田焼の技術、
また、窯元の工場の光景には無くてはならない存在としての"型"をモチーフとする事で、
「アリタノカタチ」を多様に表現し展示品である有田焼その物をハイライトする展示空間となった。
 

PROJECT NAME:ARITA NO KATACHI

RELEASE DATA:2016/09

CATEGORIES:Exhibition Design

PHOTO:Takumi Ota(1-8)

LINK:佐賀県