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MISSION

「静岡作業所連合会・わ」さんと一緒に、静岡県内152箇所の作業所を対象にした、
授産製品のデザインを考えるワークショップを開催する事になりました。

ONE STEP project

2012 /12 / 14

スキルでもセンスでもなく

 「魅力的な製品を生み出すために一番大切なことはなんですか?」
もしこう聞かれたら、上手に作るスキルでもなければ、センスでもないとお伝えしたい。
 
「これ、先ずはつくってみようよ!」
「これはこの方がよくない?」
「これは駄目だったけど、ここを直せばよさそうね!」
 
製品を生み出すことに向かった、そんなポジティブな会話。
そういった会話が自然と出る状態があるかどうか?
ちょっと小難しい言い方ですが、組織が活性化し、創造的な状態であるかどうか?
これが一番大切なことだとお伝えしたい。
 
それは、野菜を育てることに似ているかもしれません。
 
どんなにいい種があっても、どんなに時間をかけても、
土壌が良くなければおいしい野菜は育たない。
おいしい野菜を育てるうえで先ずやらなければいけないのは、土を耕すことなんですね。
きっとそれがモノづくりでも大切なことだと思うのです。
関わる人みんなが、それぞれ考え、ポジティブな意見をぶつけ合っていく事。
 
”デザインクリニック”という名称から、今回のワークショップのメインは、
デザインの色・形の話だと思っていた方も多かったと思います。
もちろんそういった話は常にベースにありました。
しかし、私たちが今回一番お伝えしたかったのは、そういったスキル的な事でも、
こちらからアイディアをお伝えする事でもなく、モノづくりへ向かうポジティブな思考です。
 
「お店にあるようなきれいなモノがつくれない。。。」
 
そういった事が気になるのはとてもよくわかります。
しかし、そもそもお店にあるようなモノをつくっても意味がありません。
商品の価値は多様だと思います。
その価値をいかに私からしか出せない価値にしていくか。
そして、その商品で喜んでくれる人の笑顔を想像して作っているか。
プレゼントを贈るように商品を考えていければ最高ですよね。
 
それはやっぱり、モノづくりへ向かうポジティブな組織・環境からしか出てこないと思っています。
 
そんな想いもあったのですが、参加してくださった多くの作業所の皆さん同士が、
意見を出し合い、活発に議論をされている姿は、まさに、ポジティブで活性化した状態でした。
そして、自作業所内だけではなく、作業所同士間でもそうであった事は、
連合会・わという組織の今後の展開を楽しみにさせてくれました。
 
組織全体がそのように活性化した状態が続けば、
近い将来、きっとすばらしく魅力的な製品が生まれる、いや、育っていくのではないでしょうか。
 
たった一回、デザイナーがデザインして製品を魅力的にすることは出来るかもしれません。
しかし、重要なのはそれが継続的であること。そして、その仕組みからデザインしていく事だと思います。
 
そういった状態をつくるきかっけとして、この会が役に立っていたらうれしく思います。
 
次のストーリーでは、さっそく!製品を改善された作業所様の製品を紹介したいと思います。
ご連絡を頂き、私たちもとてもうれしかったです。ご期待ください。