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AXIS誌にて連載中の『TAKT PROJECTの東北考』5回目の掲載号が発売中です。
テーマは「ハレとケの外側にある時間」です。
日本三大霊場である「恐山」を中心に、青森県下北半島を巡りました。また、最後の盲目の「イタコ」である中村タケさんにもお会いし、故人の霊をその身に下ろす「口寄せ」を行っていただきました。
どちらも死にまつわる事柄であり、少なからず恐ろしいイメージを持ちながら伺いました。
しかし、恐山の言葉を失う美しさ・穏やかさ、イタコさんとの暖かな時間は、どちらもその予想を裏切るものでした。
非科学的な事…、スピリチュアル事…、といってしまうのは簡単ですが、長い歴史の中で、なぜこういった文化が生まれたのか?そしてなぜ、本州最北端・最果ての地だったのか?その地理的な関係や文脈、そして全国から集まるという来訪者を受け止めるその求心力とは何なのか?
やはりそれは心の問題であり、広義にはデザインへのまなざしにも繋がりうる事だと感じました。
簡単にはわかるものではないですが、その一端を探るリサーチです。ぜひご一読いただけますと幸いです。。
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