TAKT PROJECTは、イタリア・ミラノで毎年開催される世界最大規模のデザインの祭典、ミラノデザインウィーク2022にて個展を開催致します。ミラノデザインウィークへの出展は、ヴェントゥーラ チェントラーレでの個展「glow ⇄ grow」(2019年)や、トリエンナーレ美術館にて発表したGrand Seikoのためのインスタレーション作品「Approach to TIME. 」(2018年)、AISIN CORPORATIONのためのインスタレーション作品「Visible Motion」(2017年)などに続き、3年ぶり6回目となります。
本展では、「as it is. - equilibrium flower -」と題し、5VIE地区に位置する「サン・ベルナルディーノ・アッレ・モナケ教会」にて、 新しいインスタレーションを発表致します。
as it is.
-equilibrium flower-
さまざまな物事が同居する世界で、
それぞれがありたい様に、あるがままに存在しあえる事。
1つの強い力がそれ以外をねじ伏せるでも、どちらが優位に立つわけでもなく、
その関係に響き合う均衡がある事。
人が「何か」を生み出す事がデザインであるならば、生み出したオブジェクトが、
そんな響き合う均衡も生み出すものでもありたいと思います。
教会を満たすのは、しなやかなニット生地が、ぎりぎりのバランスで自立するオブジェクトです。
独自に開発した『熱で硬くなるニット生地』に、部分的に熱をかける事で、
構造となる硬さを与えながらも、布ならではの柔らかい質感がそのまま同居しています。
外側に広がろうとする布のふるまいと、それを支える構造が釣り合うその姿は、
外の世界と響き合いながら均衡し「花開く」ツボミの生命力とどこかリンクします。
ただあるだけで、その場の空気と響き合い変容させる生け花のように、
この人工物であるオブジェクトを教会に生けてみる。
そんな試みとしてのインスタレーションです。