光る事で成長し、成長する事で光が変わる
姿形を完成させるデザインではなく、機能が新たな機能を生んでいく、そのプロセス自体のデザイン。光で固まる樹脂を、プログラミングされた光を放つLEDで直接硬化することで、LED自体が姿を変えながら光り続ける。氷塊や鍾乳洞のように成長するその姿は、光に様々な表情を与え、そしてまた、光によって新たな姿を獲得し成長していく。それは、自然の模倣ではない。制御という人工的な操作に、自然の原理を取り込む人工と自然の融合のプロセスである。自然と人工、自律と制御、未完と完成といった、相反する様々な事柄をつなぐ存在。それらが作り出す、自然でも人工だけでもない新たな環境のインスタレーションである。